世界保健機関(WHO)は14日、西アフリカ諸国で猛威を振るうエボラ出血熱の死亡者が5177人に達したとの情報があると報告した。

WHOの公式サイトによると、流行が始まって以降の感染者数は疑い例も含め計8カ国で1万4413人。いずれも今月11日時点での数字となっている。

感染者の大半は、ギニア、シエラレオネにリベリアの西アフリカの3カ国で出ている。シエラレオネでは感染の拡大が止まらず、ギニアとリベリア両国でも感染の危機は去っていない。マリでは死者3人、感染者1人が報告された。

一方、国際医療援助団体「国境なき医師団」は16日までに、西アフリカで来月、エボラ熱治療薬の臨床試験を開始すると発表した。ギニアとリベリアの3カ所にある治療センターで実施する。

リベリアの首都モンロビアの治療センターでは患者に抗ウイルス剤「ブリンシドフォビル」を投与。ギニア南部にあるゲケドゥ町では「ファビピラビル」を使う予定。

また、ギニアの首都コナクリでは回復患者の血液を用いた治療法を試す。この方法はWHOが推奨している。